ジャズのアドリブでよくやる「有名なフレーズを挿入する」という手法がありますが、このフレーズを僕もよく使います。
有名なあのフレーズ
このフレーズを僕が最初に聞いたのはハードバップの有名曲、Art Blakey and the Jazz MessengersのMoanin’でLee Morganが吹いているのを聴いてずっと印象に残っていました。

世界中にファンキーブームを巻き起こしたこのアルバム、日本でももちろんジャズブームを巻き起こし大ヒットして、「蕎麦屋の出前持ちも口ずさんだ」という逸話が残っているほど有名なのでずっとLee Morganのフレーズだと思っているのですがどうなんでしょうか?

ちなみにこのアルバムは1951年1月リリースです。

他のミュージシャンがこのフレーズを演奏している例がたくさんあって、例えばMilt JacksonのOpus De Jazzに収められているOpus De Funkの終盤、Hank Jonesもこのフレーズを弾いています。

そして、COVID-19で惜しくも亡くなってしまったBucky Pizzarelliもこのフレーズを弾いている曲がありました。

Bucky and John Pizzarelliは2003年のIAJEでトロントに行った時に見て以来ずっとファンでした。なんとも言えない温かい気持ちになるライブは今でもずっと印象に残っています。

テーマ終わりが終わり、最初のソロはおそらく息子のJohn Pizzarelliでその次に弾いているのがBucky Piazzarelliだと思います。

Buckyのソロの冒頭部(1:03)にあのフレーズが出てきます。

今あげた曲以外にも、どこかで必ず聴いているのできっとあるはずです。 もし見つけたらコメントください。
Categories: 音楽全般

植田 良太

植田 良太 ピアニスト・アレンジャー バークリー音楽大学で学んだ理論をもとに現在も最先端の理論を追求したり、独自の解釈で演奏に反映しているが、そのサウンドは非常に感覚的である。 一般的な音楽理論以外にも、現役のプロミュージシャンに向けた実践向けの理論レッスンや高度な楽曲分析、音楽講師の方のためのアドバイスなども行なっている。

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